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2015 年度 実施状況報告書

難治性疾患の微小循環の解明と画像医学的評価方法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 15K09885
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

立石 宇貴秀  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (20415524)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード画像医学
研究実績の概要

本研究では、病巣の血管新生に関わる微小循環を解明し、早期発見、治療効果判定を正確に行う評価系を構築するために血管新生阻害剤のサロゲートマーカーとして新規合成したインテグリン分子イメージング用RGD(Arg-Gly-Asp) ペプチドプローブによる薬効評価法を構築するため、難治性疾患の血管新生に焦点を絞って臨床病理学的かつ画像医学的に解析し、In vivo及びIn vitro実験モデルの開発を通してex vivoモデル構築を実施し、臨床応用を目指している。領域横断的に幅広く適応疾患を選択するため、インテグリン分子イメージング用RGD PET製剤による薬効評価法による動物実験をモデル動物を用いて行い、可能性のある疾患群を選定し次期臨床試験に備える。具体的には腫瘍性疾患では、血管新生が豊富な造血器腫瘍でmyeloma(Br J Haematol;154:533-5,2011)、DLBCL(N Engl J Med;359:2313,2008)、または、Aggressive non-Hodgkin lymphoma(Leukemia & Lymphoma;50:728-35, 2009)である。非腫瘍性疾患としては特に治療抵抗性が問題となっている膠原病(慢性関節リウマチなど)、感染症(結核など)、循環不全を背景とする慢性疾患(糖尿病性壊疽、慢性皮膚潰瘍)を予定している。研究開始後に動物用PET撮影装置に機械的エラーが生じたため、撮影を一次中断して研究を調整している。モデル動物の選定は順次実施しており、イメージング用RGDの合成も調整済みである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

インテグリン分子イメージング用RGD PET製剤を数種類合成可能な状態になっている。モデル動物の選定、準備に時間を要している。研究開始後に動物用PET撮影装置に機械的エラーが生じたため、撮影を一次中断して研究を調整している。改善が見られ次第撮像条件の設定を行う。モデル動物の選定は順次実施しており、イメージング用RGDの合成も調整済みである。

今後の研究の推進方策

研究対象となる適応疾患の検索並びに臨床情報のデータ収集を行う。安定した画像データを担保するために至適条件設定を入念に実施する。画像検査データ収集に際しては、連携研究者の協力を得るとともに、これらデータ解析にはかなりの時間を要するものと考えられ、平成28年度も随時行う。インテグリン分子イメージング用RGD(Arg-Gly-Asp) ペプチドプローブである68Ga-DOTA-RDGあるいは、 68Ga-DOTA-PEG-RGD PET検査が定量性を含め安全かつ安定して実施できることを確認する。インテグリン分子イメージング用RGD(Arg-Gly-Asp) ペプチドプローブである68Ga-DOTA-RDGあるいは、 68Ga-DOTA-PEG-RGD PET検査を動物モデルで順次施行する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Prognostic significance of metabolic tumor burden by positron emission tomography/computed tomography in patients with relapsed/refractory diffuse large B-cell lymphoma.2015

    • 著者名/発表者名
      Tateishi U, Tatsumi M, Terauchi T, Ando K, Niitsu N, Kim WS, Suh C, Ogura M, Tobinai K
    • 雑誌名

      Cancer Science

      巻: 106 ページ: 186, 193

    • DOI

      10.1111/cas.12588

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Comparison of 18F-fluoride positron emission tomography and magnetic resonance imaging in evaluating early-stage osteoarthritis of the hip2015

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi N, Inaba Y, Tateishi U, Ike H, Kubota S, Inoue T, Saito T
    • 雑誌名

      Nucl Med Commun

      巻: 36 ページ: 84, 89

    • DOI

      10.1097/MNM.0000000000000214

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Correlation between mechanical stress by finite element analysis and 18F-fluoride PET uptake in hip osteoarthritis patients2015

    • 著者名/発表者名
      Hirata Y, Inaba Y, Kobayashi N, Ike H, Yukizawa Y, Fujimaki H, Tezuka T, Tateishi U, Inoue T, Saito T
    • 雑誌名

      J Orthop Res

      巻: 33 ページ: 78, 83

    • DOI

      10.1002/jor.22717

    • 査読あり
  • [学会発表] 肺癌の分子イメージング2015

    • 著者名/発表者名
      立石宇貴秀
    • 学会等名
      池添メモリアル・胸部画像診断セミナー
    • 発表場所
      東京都・品川区・キャノンSタワー
    • 年月日
      2015-08-01 – 2015-08-01
    • 招待講演
  • [学会発表] 悪性リンパ腫のPET/CTとLugano分類2015

    • 著者名/発表者名
      立石宇貴秀
    • 学会等名
      日本臨床腫瘍学会
    • 発表場所
      北海道・札幌市・ロイトン札幌
    • 年月日
      2015-07-16 – 2015-07-16
    • 招待講演

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公開日: 2017-01-06  

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