本研究では、新規「放射性金属-八臭素化ポルフィリン錯体」を開発し、腫瘍イメージング剤としての可能性について検討した。その結果、八臭素化ポルフィリン誘導体の一つであるOBTCPPが、診断用核種の111Inで短時間で標識可能であった。111In-OBTCPPは、colon26細胞を移植した担癌マウスにおいて、投与24時間後、腫瘍へ約5%ID/g集積し、腫瘍/筋肉比は、10以上を示した。さらに、投与24時間後にSPECT-CT撮像を行った所、体内分布実験の結果を反映し、腫瘍を画像化可能であった。以上より、111In-OBTCPPは腫瘍イメージング剤としての可能性を有することが示された。
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