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2017 年度 実績報告書

定量的磁化率マップによる脳アミロイドの定量化および画像化

研究課題

研究課題/領域番号 15K09896
研究機関宮崎大学

研究代表者

平井 俊範  宮崎大学, 医学部, 教授 (40274724)

研究分担者 橋本 衛  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (20452881) [辞退]
池田 学  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 客員教授 (60284395) [辞退]
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードMRI / アルツハイマー病 / 定量的磁化率マップ
研究実績の概要

パーキンソン病やアルツハイマー病などの様々な神経疾患で脳組織内に過剰な鉄沈着との因果関係が最近注目されている。脳の鉄沈着を位相を用いて定量化する手法として定量的磁化率マップがあり、剖検脳を用いた研究で脳内の深部灰白質で測定された鉄含有量と定量的磁化率マップで測定された磁化率値には強い相関があることが示されている。現在までに我々はコーネル大学と共同研究を行い、パーキンソン病患者に定量的磁化率マップを応用し、健常コントロールと比べてパーキンソン病患者の黒質の磁化率値が有意に高くなることを明らかにしてきた。今回、我々はその技術の基礎的実験を行い、アルツハイマー病などの認知症患者に応用を試みた。
アルツハイマー病16例、レビー小体型認知症14例、と年齢をマッチさせた健常者16例に対して3T MRI装置にて三次元マルチエコーグラジエントエコー法で撮像し、定量的磁化率マップを作成した。左右の黒質、赤核、尾状核、淡蒼球、視床、中心前回皮質、楔前部皮質、楔部皮質に関心領域を置き、脳の各構造物の磁化率値を3つのグループ間で統計学的に比較した。関心領域は通常横断像にて各構造の最大領域に設定したが、黒質においては冠状断像で設定した。楔前部皮質において、平均磁化率値はアルツハイマー病はレビー小体型認知症や健常者と比べ高い傾向であったが、有意差はみられなかった。黒質の磁化率値は、アルツハイマー病、レビー小体型認知症、健常者の順に上昇がみられたが、有意差はみられなかった。そのほかの深部灰白質において3つのグループ間で有意差はみられなかった。

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公開日: 2018-12-17  

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