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2016 年度 実施状況報告書

乳房拡散強調画像推奨プロトコール作成とADC値標準化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15K09913
研究機関東北大学

研究代表者

前川 由依  東北大学, 大学病院, 医員 (60644698)

研究分担者 石橋 忠司  東北大学, 医学系研究科, 教授 (40151401)
高瀬 圭  東北大学, 医学系研究科, 教授 (60361094)
高澤 千晶  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (60623189)
伊藤 康一  東北大学, 情報科学研究科, 助教 (70400299)
森 菜緒子  東北大学, 大学病院, 助教 (90535064)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード乳癌 / 拡散強調画像 / MRI
研究実績の概要

近年、乳房MRIでは拡散強調画像の撮像が行われるようになっている。拡散強調画像は非造影の3分程度の撮像であり、間質の水分子の動きやすさを、見かけの拡散係数(ADC値)という絶対値として測定することができる。ADC値の測定は、乳腺腫瘍の良悪性の鑑別で特異度の改善に有用なことが報告されている。申請者らは、ADC値と組織学的grade分類、細胞分裂指数、リンパ管侵襲などの予後予測因子との関連やその計測方法を報告した(2014年医学放射線学会総会サイポスシルバー賞受賞)。このような有用性の一方,ADC値は理論上の絶対値であるが、実際には、撮像装置のメーカー、静磁場強度、コイルのチャネル数、傾斜磁場から生じる渦電流、撮像パラメータなどにより影響を受けて、普遍性が担保されていない。従来のEPI (echo planar imaging)法は特に歪みが強く、金属および脂肪抑制に伴うアーチファクトにも弱い。ノイズが多く,測定者間の一致度が担保されていないことも問題となっていた.我々はTSE(turbo spin echo)法による撮像を導入し,それぞれの症例でEPI法,TSE法を撮像した.TSE法はEPI法に比べ、アーチファクトが少なく、signal-to-noise ratio (SNR)の良好な画像が得られることを確認した。TSE法はEPI法に比べ歪みも有意に少ないことを確認した.今後はそれぞれの方法の装置間の互換性を検証・比較していく予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

撮像法についてのデータ収集は終了しているが,論文化が遅れている.

今後の研究の推進方策

今後は,ボランティア10名程度を用い,それぞれの方法によるADC値測定の装置間の再現性を検証・比較していく予定である.またアーチファクト,SNRの比較については早急に論文化を行う予定である.

次年度使用額が生じた理由

今年度は,ボランティアに対する撮像が行えなかったため,謝金の支出が少なく,次年度使用額が生じました.

次年度使用額の使用計画

次年度,ボランティアへの謝金として使用の予定です.

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公開日: 2018-01-16  

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