研究課題/領域番号 |
15K09915
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
山田 一郎 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (90182518)
|
研究分担者 |
疋島 啓吾 沖縄科学技術大学院大学, 実験動物支援セクション, MRIスペシャリスト (30420219)
吉野 教夫 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (70220704)
小林 大輔 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (70361699)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | MRI / マイクロイメージング / MRマイクロイメージング / 高分解能 / QSI / DTI / 病理組織学 |
研究実績の概要 |
1. 高分解能MRマイクロイメージング(MRM)の撮像を3T及び7TのMRI装置を用いて行った。 2. 全身の各臓器の高分解能MRMに適合する様々な形状のRFコイルについて撮像実験を行った。 3. 実験用ファントムを用いて高分解能MRMの撮像実験を施行した。スピンエコー法、高速スピンエコー法、グラディエントエコー法及びエコープラナー法による高分解能MRMを施行することにより、空間分解能、コントラスト分解能及び時間分解能を検討した。最適な高分解能MRM像の得られるパルス系列、繰り返し時間 (TR)、エコー時間 (TE)、フリップ角、field-of-view (FOV)、マトリックスサイズ、スライス厚を検討した。 4. 実験動物を用いた高分解能MRMの撮像実験を施行した。実験動物の臓器についてスピンエコー法、高速スピンエコー法、グラディエントエコー法及びエコープラナー法による高分解能MRMを施行し、各臓器ごとに最適な高分解能MRM像の得られるパルス系列、TR、TE、フリップ角、FOV、マトリックスサイズ、スライス厚を検討した。 5. 実験動物から臓器の組織標本を作製し、それぞれの臓器における高分解能MRM像と組織像との相関性を検討した。 6. 手術によって摘出された検体を用いて、高分解能MRMによる病理組織学的なレベルでの病変描出能力と質的診断能力を検討した。 7. 消化管腫瘍については、3T及び7TのMRI装置を使用してDiffusion Kurtosis Imaging (DKI), q-Space Imaging (QSI)及びDiffusion-Tensor Imaging (DTI)を施行し、DKI, QSI及びDTIを用いた高分解能MRMの検討を行った。様々な病変の質的診断とともに、腫瘍の壁深達度、リンパ節転移の有無並びにステージングに関してDKI, QSI及びDTIを用いた高分解能MRMの有用性を確認することができ、現在も引き続きその診断能力を詳細に検討している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までのところ、研究は交付申請書の研究実施計画の内容に従って、おおむね順調に進行している。 従って、交付申請書に記載された研究目的の達成はおおむね順調に進展しているものと考えられる。
|
今後の研究の推進方策 |
研究は交付申請書の研究実施計画の内容に従って、おおむね順調に進行している。 従って、「今後の研究の推進方策」に特に変更はないので、これまでの計画通りに研究を推進する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
「次年度使用額」は当該年度に予定していた支出の一部を研究実施の都合上から、次年度に延期したために生じたものであるので、次年度に使用する研究費として残すことになった。
|
次年度使用額の使用計画 |
研究は交付申請書の研究実施計画の内容に従って、おおむね順調に進行している。また、「次年度使用額」は当該年度に予定していた支出の一部を研究実施の都合上から、次年度に延期したために生じたものであるので、次年度の研究費と合わせて使用する計画である。 従って、「次年度の研究費の使用計画」に特に変更はないので、これまでの計画通りに研究費を使用する予定である。
|