研究実績の概要 |
ASL画像開発:ASLを基礎にCBV画像を作成のため、MSDEに替え血管内信号抑制法(VS)としてDANTE(Delays Alternating with Nutation for Tailored Excitation)を利用し、均一な血管内信号を低減に成功した。血管内信号減弱効果もMSDEに比べ強いことも確認できた。結果を報告した(Matsuda, T., et. al. (2018). MRI, 49: 131-137.)。引き続き臨床的応用をめざして、モデル、最適パラメタなどの決定のための基礎的検討を行った。さらに臨床的に利用しやすいように、DANTEの手法のHadamard encodeによるスピン到達時間(ATT)の補正(Dai W, et.al. Magn Reson Med 69: 1014-, 2013)と組み合わせて利用することにした。現在も血流ファントム、正常人での条件決定のため基礎的検討を進めている。 臨床応用:十分なS/Nを得るためラベル時間(LD)の延長と、ATT計測を臨床時間内に行うため、低解像度で複数のラベル後待ち時間(PLD)のASL画像収集が簡便である(Dai W, et.al. Magn Reson Med 67: 1252-, 2012)。これを基礎として、正常人(N=20)到達時間計測が可能なことを確認し報告した。(Fujiwara Y, et.al., Acta Radiol 58: 84-90, 2017)また片側の主幹動脈の慢性閉塞性脳血管障害患者(N=10)に応用し、定量的PET-CBFの値と対比した。結果、定量性を論じるにはLD=4秒、PLD=2.0秒以上の条件が必様であった。結果は2017/04のISMRM( K.Takauchi, et. al., ISMRM 25th ISMRM, Honolulu)にて発表した。
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