研究課題
本研究においては(1)肺末梢構造解析や肺形態診断が可能な肺形態診断用UTE-MRI撮像法を従来のUTE-MRIの撮像法を基に開発するとともに最適化するとともに,(2)新たに肺機能診断用UTE-MRI撮像法,画像解析装置やソフトの開発を行うことが必要である。また,(3)(1)および(2)にて開発した撮像法,画像解析装置及びソフトの臨床的有用性を呼吸器疾患患者にてCT, V/Q scan,肺機能検査や血液検査結果と対比しその臨床的有用性を明らかにすることが必要である。したがって,本研究に関しては本学医学部附属病院放射線部の3T MR装置,CT及び核医学検査や同 検査部でにおける肺機能検査機器などを用いて並行して行った。また,開発した肺形態および機能診断用UTE-MRIの臨床的有用性を評価するため,解析ソフトの開発及び改良を2016年度末まで行った。したがって,最終年度においては神戸大学医学部附属病院放射線部の3T MR装置を用いて前年度開発した肺形態診断用UTE-MRIをCOPDや特発性間質性肺炎や膠原病肺などの各種肺疾患患者に対して薄層CTおよび肺形態診断及び機能診断UTE-MRIを撮像し,前年度までに撮像した症例と併せて肺診断及び機能UTE-MRI融合画像における視覚的局所肺形態及び機能評価をCTおよびV/Q scanと統計学的一致率を比較検討するとともに,各疾患における重症度評価の一致率を各専門分野間で評価し,その臨床的有用性を検討した。これらの研究成果は日本磁気共鳴医学会総会,RSNA 2017およびECR 2018およびJoint Annual Meeting ISMRM-ESMRMB 2018にて研究成果を積極的に発表するとともに,海外一流誌に投稿し,査読中である。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (4件)
American Journal of Roentgenology
ページ: 1~10
10.2214/AJR.17.18961