子宮体部腫瘍の症例に対し3 TMRI 装置を用いてMRI及びMRS検査を施行した。MRI検査では従来の形態画像および拡散強調像による機能画像の評価に加えて磁化率強調像による出血イメージングの検討を行った。子宮肉腫の症例では従来の形態画像と比較して磁化率強調像が高感度に腫瘍内出血を検出可能であった。MRS検査ではlipidとcholineのピークの相補的評価による壊死イメージングの検討を行った。肉腫では壊死による細胞成分の減少によりcholineの低下を認め、lipidの高いピークが診断に有用と考えられた。出血イメージング及び壊死イメージングは子宮肉腫の早期診断において有用な可能性が示唆された。
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