本研究では、婦人科腫瘍等に深く関与しているプロゲステロンレセプターの生体内イメージングを目指し、PET用放射性薬剤フッ素-18標識Fluoro furanyl norprogesterone ([F-18]FFNP)について簡便合成法の確立に取り組んだ。その結果、標識率は触媒量、前駆体量および反応温度に依存することが確認され、最適化した条件では放射化学的純度95%以上と高純度な最終物を放射化学的収率13%で得ることに成功した。本検討で高品質かつ高収率の自動合成化が達成されたことから、有望薬剤の臨床応用が推進できると期待される。
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