研究実績の概要 |
今年度は昨年度に引き続き、ヒト胃癌細胞株を移植したリンパ節転移モデル動物の確立と免疫DMLの作成を行った。 昨年度、ヒト胃癌細胞株NCI-N87(HER2過剰発現)をヌードマウス18匹の盲腸腸間膜側の漿膜下に移植。その後、3,4,5,6,7,8週後に各々3匹づつ再開腹し、盲腸腸間膜リンパ節を摘出して検鏡し、転移の有無を調べたが、リンパ節転移を生じた個体はわずかであったため、細胞株をMKN45に変更して再度同条件でモデルを作成した。 同様に犠牲死させた後にリンパ節の検鏡を行なったが、転移を生じているものはなく、モデルの確率には至らなかった。 そのため、さらに細胞株をヒト大腸癌細胞株であるDLD-1に変更してモデル作成を施行し、ヌードマウス18匹の盲腸腸間膜側の漿膜下に移植した。8週後に2匹の転移が認められたため、現在、転移を生じる確率を上げるべく、モデル作成に取り組んでいる段階である。
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