研究課題
本研究は悪性腫瘍の放射線治療抵抗性に関与する画像パラメータを実際の放射線治療と比較することにより明らかにし、治療に対する反応性、予後予測の指標になり得るかを評価する。特に低酸素トレーサーである18F-FAZAの集積の有無、集積程度と局所再発の関連を明らかにする。放射線治療には重粒子線治療も含め、局所再発の有無と治療前の低酸素トレーサーの集積の有無を評価する。また治療開始早期のMRIでの拡散強調画像(ADC値)の変化が予後と関連するかどうかを明らかにする。PETとMRIの双方の情報は近年開発された統合型PET/MRI装置を用いる。現在FAZAの合成実験と品質検査確認。製造体制の確立が完了し、倫理委員会承認後に患者組み入れを開始し、中咽頭がんについて症例を蓄積中である。