研究課題
基盤研究(C)
変時性不全とは、心臓が、身体活動に対して心拍数を適切に調節できなくなってしまう病態のことである。そのため、十分に運動できなくなり、その結果QOL低下に直結する。さらには、変時性不全は心血管死および全死亡と独立して関係があることが知られている。今回、交感神経βアドレナリン受容体のリガンドである[C11]CGP-12177をポジトロントレーサーとする心臓PET検査を用いて、変時性不全における心臓交感神経β受容体密度を評価した。変時性不全においてはβアドレナリン受容体密度が低値であり、変時性不全の原因である可能性が考えられた。今後は、βアドレナリン受容体をターゲットとした治療方法の確立が期待される。
不整脈