研究課題
本研究は放射線とくに炭素イオン線照射による脳腫瘍細胞間および脳正常細胞/組織と脳腫瘍細胞の間のバイスタンダー効果について調べることを目的とした実験である。今年度は放射線照射したグリオーマ細胞が培地を介して非照射のグリオーマ細胞の増殖能・遊走能および正常細胞の細胞死・形態変化に与える影響について解析を行う予定であったが、妊娠・出産により約半年間実験を遂行することが出来なかった。したがって、今年度は情報収集およびX線を用いた照射と非照射のグリオーマ細胞間の培地を介したバイスタンダー効果についての予備実験のみ実施した。
4: 遅れている
妊娠・出産・育児により、予定していた実験を実施することが出来なかったため。当初の計画よりも遅れてはいるが、これまでの予備実験で想定していた結果が得られていることから、予定期間内には期待している成果が得られるものと考えている。
今年度実施できなかった研究内容について早急に実施する。また、育児等で研究時間が制限される場合には、大学の男女共同参画にかかる研究活動支援を活用することで、滞りなく研究ができるような環境作りをする。
妊娠・出産・育児により実験を予定通り遂行することが出来なかった。今年度は予備実験および情報収集を行ったため、今年度経費を使用せずに次年度に持ち越すこととした。
おもに消耗品に充当し、今年度予定していた実験を早急に進める。結果が得られた場合には、放射線や神経関連学会での成果発表を行う。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)
Frontiers in Oncology
巻: 23 ページ: 1-19
10.3389/fonc.2016.00023
Radiat Res
巻: 184 ページ: 660-669
10.1667/RR14171.1.
Radiat Oncol
巻: 10 ページ: 225
10.1186/s13014-015-0536-z.
Radiother Oncol.
巻: 117 ページ: 315-317
10.1016/j.radonc.2015.09.027.
Neurosci Res
巻: 106 ページ: 1-11
10.1016/j.neures.2015.10.009.
J Radiat Res.
巻: 56 ページ: 856-861
10.1093/jrr/rrv033.
Sci Rep.
巻: 11 ページ: 11305
10.1038/srep11305.