研究課題/領域番号 |
15K09989
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
野田 真永 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (60396645)
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研究分担者 |
深田 恭平 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00647266) [辞退]
中野 隆史 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20211427)
久保 亘輝 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (30727813)
鳥飼 幸太 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (90443077)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 子宮頸癌 / 画像誘導小線源治療 |
研究実績の概要 |
研究目的は、局所進行子宮頸癌患者に対するMulti-modality-Image guided brachytherapy(MMIGBT)の確立であり、具体的には次の2点である。 1.小線源治療と同一寝台上におけるエコー画像に基づく高線量率小線源治療システムの完成:従来の簡素な2次元腔内照射から現在のCTに基づく3次元画像誘導小線源治療(3D-IGBT)に移行しつつある。しかし、アプリケーター装着状態でCt画像を取得することが診療上困難であることも3D-IGBTが急速に普及しない一因とも考えられる。本件を解決すべくエコー画像に基づく高線量率小線源治療システムを開発する。 2.組織内照射併用腔内照射対応アプリケーターの開発:現在の画像誘導小線源治療はタンデム・オボイドといった定型的アプリケーターと必要に応じ、組織内照射用アプリケーターを追加して線量分布の改善を図る。組織内用アプリケーターは経腹エコーまたは経直腸エコーを用いてリアルタイムに位置確認される。組織内用アプリケーターの必要な本数・線源配置などの適応基準は確立されていない。特に組織内用アプリケーターの刺入位置・方向・深さに関しては経験のある治療医の主観に委ねられている現状である。小線源治療室にて子宮頸癌患者に対してアプリケーター挿入直前に経腹エコーまたは経直腸エコーを行い、3D再構築エコー画像を用いて、組織内用アプリケーターも含めて、各アプリケーターの最適な挿入・刺入、そして治療計画が同一寝台上で完結させることができれば、同室CTを使用せずとも高精度IGBTの施行が可能となる。 平成28年度は、最適化線量分布表示システム構築 組織内照射併用腔内照射対応アプリケーターの開発を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成28年度は、1.最適化線量分布表示システム構築 2.組織内照射併用腔内照射対応アプリケーターの開発を行う。具体的には1.最適化線量分布表示システム構築:組織内照射併用画像誘導腔内照射において、タンデム・オボイドによるマンチェスター法に準じた「洋ナシ形」線量分布に組織内用アプリケーターを追加する際の最適化線量分布表示システムを構築する。経腹エコーおよび経直腸エコーでスキャンした子宮に対して、仮想挿入する組織内用アプリケーターの最適化された必要本数、挿入位置・方向、停留線源配置を表示させる。これはTarget およびOARについてDVHパラメーターを規定し、inverse optimization functionにより可能となる。同システムにおける停留線源情報の小線源治療機器への転送正確性、治療再現性を小線源治療終了後に確認する。2.組織内照射併用腔内照射対応アプリケーター開発:現行のオボイドに改良を加えた組織内照射併用腔内照射対応アプリケーターを開発する。医療機器製造メーカーとの共同作業でオリジナルアプリケーター図案作成まで行った。
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今後の研究の推進方策 |
組織内照射併用腔内照射対応アプリケーターを3Dプリンターによる試作品作成から始め、29年度内の完成を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
アプリケーター作成が図面作成にとどまったこと。
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次年度使用額の使用計画 |
試作品を3Dプリンターで複数作成を繰り返し、アプリケーター完成に向け次年度使用する。
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