cT1-2N0だが予後不良とされる厚みのある口腔扁平上皮癌患者に対し、導入化学療法併用小線源治療の有害事象と短期成績を評価した。2015年8月~2017年6月に16名が本研究に登録され治療を受けた。TS-1服用に伴う発疹、倦怠感、腎障害、肝機能障害が認められたが、小線源治療に伴う有害事象の増強は認めなかった。局所制御率はTS-1投与においても従来の成績と差を認めなかったが、後発頸部リンパ節転移発生率はTS-1の投与サイクル数に依存し、2サイクル施行した症例では本研究期間の2年間において頸部リンパ節転移の発症を認めなかった。
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