研究課題/領域番号 |
15K09992
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松尾 幸憲 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80456897)
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研究分担者 |
中村 晶 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40708591) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 慢性炎症 / サルコペニア |
研究実績の概要 |
早期肺癌の体幹部定位放射線治療症例をおける慢性炎症が予後に与える影響について検討を行った。慢性炎症の指標としてmodified Glasgow Prognostic Score (mGPS)を使用し、165例を対象とした。mGPS高値群では有意に全生存が悪く、その原因として肺癌死、特に遠隔転移死が多いことが示唆された。サルコペニアに関しては、第3腰椎レベルの腸腰筋面積で評価する方法を確立した。局所進行肺癌の化学放射線療法症例で行った検討では有意な結果が得られなかったが、体幹部定位放射線治療症例では非癌死との関連が示唆され、今後検討を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
筋肉量測定の方法を確立し、予定していた検討も順調に進んでいる
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今後の研究の推進方策 |
早期肺癌の体幹部定位放射線治療症例での有効性が示唆されたため、今後は多施設データを用いて検証を行う予定である。具体的には同治療の多施設共同臨床試験JCOG0403のデータを用いる。既に同試験参加施設からの承諾は得ており、平成28年度中のデータ解析を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していたPC購入が当該年度は不要となったため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は多施設臨床試験のデータを解析予定であり、打ち合わせの旅費やデータ解析に用いる予定である。
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