研究課題
基盤研究(C)
慢性炎症や筋肉量減少(サルコペニア)が、がん治療後の生存率に関連しているか否かを評価した。早期肺癌の体幹部定位放射線治療症例をおいては、慢性炎症が肺癌死(特に遠隔転移死)に、サルコペニアが非肺癌死に、それぞれ関連することが判明した。局所進行非小細胞肺癌症例においては、治療前に全身炎症所見を認める症例および体格指数が低い(BMI<18.5)症例で予後不良の傾向にあった。これらの結果に基づくと、従来の年齢や肺癌病期に加えて、慢性炎症およびサルコペニアが重要な予後因子であることを示すことができた。
放射線腫瘍学