研究課題
本研究では、放射線治療と免疫療法(免疫チェックポイント阻害剤、樹状細胞ワクチン療法、など)の併用療法(免疫放射線療法:Immuno-Radiothetrapy)により、局所および全身性の抗腫瘍免疫の活性化による遠隔転移巣に対する治療と放射線治療の局所効果の増強を目指した新たな治療法の開発を目的とし、その基礎・トランスレーショナル研究を行った。特にT細胞性免疫の活性化に重点を置き、細胞障害性Tリンパ球とその腫瘍内浸潤をターゲットとした。今年度が最終年度であり、予定した研究を完遂すべく、収集した腫瘍生検組織を免疫組織化学染色にて、HLA class I発現、腫瘍浸潤Tリンパ球・樹状細胞、PD-L1/pStat、などについて解析予定であった。本研究について院内IRBは承認され、パラフィンブロックから解析用切片の作成は終了し、HLA class I発現、腫瘍浸潤Tリンパ球・樹状細胞、PD-L1/pStat、などについて、最適染色条件を確認した。最適条件の確認に時間がかかってしまい、本染色は3月までに終了しなかった。現在(2018.05)、解析施行中であり、早急に研究完了させる予定である。なお、これまで収集していた神経膠芽腫に加え、今年度新たに食道癌についても生検組織の収集を行った。今後、神経膠芽腫と同様に解析予定である。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 6件)
Journal of Radiation Research
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