研究課題
肝細胞、HUVEC、骨髄間葉系幹細胞を96wel l 非接着性丸底プレートに播種し、細胞凝集塊(スフェロイド)を作成した。スフェロイドの形成期間、大きさ、形状およびアルブミン産生能を解析し、90%以上の成功率を持ってバイオ3Dプリンターによる積層が可能な、再現性の高いスフェロイド形成法を確定した。バイオ3Dプリンターを用いた立体的肝組織の大型化のため、効率的に組織培養を実施できるようスフェロイド固定用の剣山の大型化や還流培養装置の開発・改良を行い、これまでより数倍大きな組織が作成可能となった。バイオ3Dプリンターを用いて、スフェロイドを積層・癒合させ小さな肝組織を作製した。還流培養装置の開発・改良により肝細胞、HUVEC、MCより作成した立体肝組織の1か月の培養に成功した。作成した立体肝組織は血管様構造を認め、さらに胆管上皮細胞のマーカーであるCK19+の細胞がみられ胆管様構造の構築が見られた。種々の免疫染色からこの細胞は成熟肝細胞から胆管上皮に分化していることがわかった。これらの成果をScientific Reportsに報告した。
すべて 2017
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Scientific Reports
巻: 7 ページ: 14085
10.1038/s41598-017-14542-2