研究課題/領域番号 |
15K10041
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 公益財団法人田附興風会 |
研究代表者 |
寺嶋 宏明 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 第1研究部, 研究主幹 (40314215)
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研究分担者 |
岡島 英明 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20308604)
内田 洋一朗 公益財団法人田附興風会, 医学研究所 第1研究部, 主任研究員 (30597745)
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研究協力者 |
門野 賢太郎 公益財団法人 田附興風会, 医学研究所 第1研究部, 研究員 (10816094)
渡邊 武 公益財団法人 田附興風会, 医学研究所 第1研究部, 研究員 (40028684)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | トロンボモジュリン / 肝虚血再灌流障害 / TLR-4 / HMGB-1 |
研究成果の概要 |
リコンビナントトロンボモジュリン(rTM)は、播種性血管内凝固異常症の標準治療薬であり、抗炎症作用を持つことが報告されている。肝虚血再灌流障害は活性酸素種やDAMPs (damage-associated molecular patterns)の放出による免疫細胞の活性化が関与する。我々は、DAMPsの一つであるHigh-mobility group box 1とToll-like receptor 4 のpathwayを阻害することで、rTMが肝IRIを抑制することを解明し、その成果を国際学会誌(American Journal of Transplantation誌)に報告した。
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自由記述の分野 |
消化器外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝臓外科手術において一時的肝血行遮断(プリングル法)は重要な出血軽減法であり、肝移植医療においては臓器保存の観点からも虚血再灌流障害(IRI)の対策は急務な課題である。IRIの回避は、患者負担軽減・肝不全回避・手術成績向上に対して必須の要件である。手術手技向上に伴う血行遮断時間短縮には限界があり、肝IRI対策としての有効な薬剤の開発は必要である。リコンビナントトロンボモジュリン(rTM)は、臨床応用されている薬剤として有力な候補と考えられるが、易出血性など副作用の課題が残されている。我々は現在の研究をさらに進め、出血リスクの少ないrTM分画製剤開発に取り組んでいる。
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