研究課題/領域番号 |
15K10045
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
渡部 剛 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70451573)
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研究分担者 |
伊藤 正敏 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 名誉教授 (00125501)
石田 孝宣 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00292318)
渡部 浩司 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 教授 (40280820)
大内 憲明 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90203710)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 小型PEM / 担癌マウス |
研究実績の概要 |
薄型シリコンフォトマルの小型PEMを作成した。手術中の取り回しが可能なようにサイズは横5cm縦7cmであるが、ディテクターの厚みは3cmである。現時点では、厚みがあり手術中の取り回しにはやや不適当である。またデータ解析用の携帯パソコンもエスペックテストシステム(株)に作成を依頼し完成した。 作成した小型PEM・データ解析携帯ノートパソコンを用いて、18F-FDGを投与した乳癌担癌マウスで、その検出効果を確認し、現在解析中である(青葉山サイクロトロンセンターで実施)。マウスでの検出が可能であれば、東北大学の倫理委員会に申請し、実際の乳癌手術検体でも試していく予定である。まず初めに切除後の乳腺標本を用いて小型PEMで検出できるか検討するが、その次には実際の手術の際に切除前に小型PEMで集積を確認し、過不足ない乳腺切除によるナビゲーション手術が可能かを検討する。 そのためには厚みの縮小化が必要で、シリコンフォトマルのカバーとなる外装の見直し、配線の見直し等をしている。手術中の使用では、ディテクターは大胸筋・乳腺の間と、それに対向するディテクターを皮膚、乳腺の間に挿入し、乳腺を挟んで検出するため、あまり厚いと挿入自体困難となることもある。そのため2cm程度まで薄くする予定である。この厚みの縮小化が可能とならなければ、当初予定した術中ナビゲーション手術が難しくなるため現在様々な工夫をして、さらなる縮小化を目指して研究継続している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた、シリコンフォトマルを用いた小型PEMとその解析コンピュータを作成した。小型PEMの薄型化は今後の課題である。
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今後の研究の推進方策 |
小型PEMの薄型化、また検出感度の確認・改良をしていく。また倫理委員会の承認を得てから乳癌手術標本での検出感度の確認も行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
概ね順調に進んでいたが、成果が出るのが遅れたため研究発表などの旅費はかからなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
研究成果の発表のための旅費、論文作成などに使用する予定。
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