研究課題/領域番号 |
15K10062
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
阪口 晃一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00405284)
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研究分担者 |
田口 哲也 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80243260)
原田 義規 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10381956)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 乳癌 / センチネルリンパ節 / 5アミノレブリン酸 |
研究実績の概要 |
腋窩リンパ節郭清後にはリンパ浮腫となるケースがあり、根治不能な症例も多く経験する。このような点から乳癌領域においてはすでに乳房温存手術やセンチネルリンパ節生検が一般的となっており、その乳腺の断端検索およびリンパ節の転移診断に当たっては術中迅速病理診断が必要となる。われわれの研究では5-アミノレブリン酸(5-ALA)を用いて、従来の病理診断より簡便かつ正確に断端検索やリンパ節転移の診断を可能にすることが目的である。 腋窩リンパ節郭清後にはリンパ浮腫となるケースがあり、根治不能な症例も多く経験する。このような点から乳癌領域においてはすでに乳房温存手術やセンチネルリンパ節生検が一般的となっており、その乳腺の断端検索およびリンパ節の転移診断に当たっては術中迅速病理診断が必要となる。 われわれの研究では5-アミノレブリン酸(5-ALA)を用いて、従来の病理診断より簡便かつ正確に断端検索やリンパ節転移の診断を可能にすることが目的である。 現在研究計画どおりに研究を実施中である。現在までに約90症例がエントリーしデータを蓄積している。 当初、消化器癌領域での研究結果から、蛍光の測定タイミングを6時間で設定してたが、腋窩リンパ節では予想よりもかなり低い蛍光強度であったために測定時間を延長して投与後24時間までデータを集積し また、ポジティブコントロールとして腋窩リンパ節転移がある症例のエントリーの準備も進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
手術症例数はほぼ予定通りであったが、予想されたデータが得られないため薬剤投与から計測までの時間や測定時間を再検討中のため、一時エントリーをストップしている。
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今後の研究の推進方策 |
in vitroでの実験も平行して行っており、測定条件の適切化を計っている。また、手術中の無影灯が発光におよぼす影響を勘案し、紫外線フィルターの装着などを検討中である。
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次年度使用額が生じた理由 |
測定値が予想を大きく下回る結果であったため、新たなエントリーを一時中断して蛍光の測定環境を整えるべく調整中であるため。
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次年度使用額の使用計画 |
手術室の無影灯に紫外線フィルターを作成して研究を再開予定である。
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