研究課題/領域番号 |
15K10067
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 (2017-2018) 杏林大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
上野 貴之 公益財団法人がん研究会, 有明病院 乳腺外科, 部長 (40452362)
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研究協力者 |
櫻井 知恵
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | オートファジー / アポトーシス / 内分泌療法 / 化学内分泌療法 / 間質応答 / エネルギー代謝 |
研究成果の概要 |
乳がんのホルモン療法(女性ホルモンの減少を誘導)により、がん細胞に自食作用であるオートファジーが誘導されるが、細胞死の一つとされているアポトーシスは減少すること、一方で、抗がん剤を加える化学内分泌療法(ホルモン療法+経口抗がん剤)では、オートファジーが増加するのみならず、アポトーシスも増加させること、さらに腫瘍間質のオートファジーを認めた場合には、内分泌療法の反応性は低下するが、化学内分泌療法では影響を受けないことを発見した。
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自由記述の分野 |
腫瘍外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間質のオートファジーは内分泌療法の治療反応性に影響するが、化学内分泌療法の治療反応性には影響しないことより、間質の状態を評価することにより、より効果的な治療選択が可能となると考えられる。また、治療における間質の変化をモニタリングすることにより、化学療法や分子標的治療を追加するなどの新たな治療戦略に結びつくと考えられる。とくに、術前内分泌療法後の間質の状態を評価することにより、その後の予後や追加治療の必要性が判断できる可能性があり、乳がんの予後改善につながると考えられる。
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