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2016 年度 実施状況報告書

改良テロメスキャンによる血中循環乳がん細胞の単離・機能解析と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 15K10069
研究機関順天堂大学

研究代表者

清水 秀穂  順天堂大学, 医学部, 准教授 (50424247)

研究分担者 堀本 義哉  順天堂大学, 医学部, 准教授 (40424246)
十合 晋作  順天堂大学, 医学部, 准教授 (80365634)
小見山 博光  順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (30348982)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード血中循環癌細胞 / 乳癌
研究実績の概要

本研究の目的は,本邦初のテロメスキャン法を用いた乳がんでの血中循環癌細胞(CTC)捕捉システムの臨床応用である.米国で先行開発・市販されたCTC解析方法であるCellSearch System(CSS)は、抗体の設定が自由にできず捕捉率も30%と悪く未だに乳がんの臨床への応用は困難である.一方本邦で開発されたテロメスキャンは癌で高発現しているテロメラーゼを指標として高効率に癌を捕捉する手法である.本研究では改良を加えたテロメスキャンF35システムが乳がんのCTCを高効率かつ正確に検出することを立証する.
平成28年度は対象患者の選定を終え同意取得を開始したところで、外部委託業者によるテロメスキャン解析が突如、無期限中止となった。保存採血からのCTC解析は行えないため、サンプル採取開始時期が大幅に遅れた。本研究はCTC数の測定だけでなくCTCの詳細な解析が重要であるため、代替解析方法を導入することは容易ではなく、その時点ではサンプル採取開始を延期せざるを得なかった。
その後もテロメスキャン解析の再開の目処が立たなかったため、本研究の目的に沿った解析が行える別の解析施設を慎重に選別し、サンプル採取及び解析を開始した。これまでのところ毎月予定症例数通りにサンプルが採取できている。対象の再発乳癌患者に対して特定の薬剤を投与する前のサンプルから全例でCTCが検出され、約2割の症例でCTCにおける上皮間葉マーカーの発現上昇が認められた。現在は症例を蓄積するとともに治療効果との関連を解析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

やや遅れている理由
対象患者の選定を終え同意取得を開始したが、外部委託業者によるテロメスキャン解析が平成28年内に突如、無期限中止となった。保存採血からのCTC解析は不可能であるため、サンプル採取開始時期が大幅に遅れた。

今後の研究の推進方策

テロメスキャン解析の再開の目処が立たなかったため、本研究の目的に沿った解析が行える別の解析施設を慎重に選別し、サンプル採取及び解析を開始した。
対象患者は特定の薬剤を投与する再発患者に限定しており、採取開始後は順調に症例数が蓄積できている。解析結果も安定しており、これまで全ての患者からCTCが検出されている。平成29年度はさらに症例の蓄積を重ね、臨床応用をみすえた解析をすすめる。

次年度使用額が生じた理由

解析再開の目処が立たなかったためにサンプル採取開始時期が遅れていたため。今年度中に予定症例数の蓄積および解析を完了する計画である。

次年度使用額の使用計画

対象患者の血液検体の採取および解析をすすめる

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公開日: 2018-01-16  

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