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2016 年度 実施状況報告書

画像融合機能搭載超音波ナビゲーションの乳癌術前化学療法後の縮小手術への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15K10070
研究機関昭和大学

研究代表者

吉田 美和  昭和大学, 医学部, 講師 (30556098)

研究分担者 榎戸 克年  昭和大学, 医学部, 講師 (70596056)
高丸 智子  昭和大学, 医学部, 講師 (00404624)
明石 定子  昭和大学, 医学部, 准教授 (60523199)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード乳癌術前化学療法 / 画像融合機能 / 乳房超音波
研究実績の概要

本研究の目的は、原発性乳がん患者で、乳房切除範囲の縮小を目的として術前化学療法(Neo-adjuvant chemotherapy:NAC)を行った症例を対象として、画像融合機能搭載超音波(US)診断装置を用いたナビゲーション手術の有用性を検討することである。
方法は、NAC前に研究参加の同意をとり、NAC後に乳房切除範囲を決定する際、あらかじめNAC前に保存しておいたUS画像やCT画像、またはNAC後のCT画像と、リアルタイム(NAC後)のUS画像とをそれぞれ同期させて、同一モニターに描出しながらスキャンすることにより、各モダリティで得られたNAC前・NAC後の腫瘍の情報を体表面に同時に反映し、切除予定線を決定し、術後の切除標本の組織学的検索により、このように決定した切除範囲が適切であったかを検証する。

当初の研究実施計画では、3年間の研究期間中の予定症例数を昭和大学江東豊洲病院15例(年間5例)、昭和大学病院45例(年間15例)で合計60例(年間20例)と設定しているが、今年度は昭和大学江東豊洲病院で6例の登録があったが、うち、NACが完遂し、ナビゲーション手術まで至った患者は1例のみで、今後ナビゲーション手術を控えている症例が2例、NAC完遂後、最終的に全摘を選択し、ナビゲーション手術に至らなかった症例が3例だった。昭和大学病院では16例の登録があり、うちNACを完遂しナビゲーション手術に至った症例は6例であり、現時点では予定症例数を大幅に下回っている。
しかし、症例数は少ないものの、いずれの症例においてもナビゲーション手術そのものは適切に行われている。今後さらなる症例を蓄積し、ナビゲーション手術の有用性について検討を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

最近の論文報告により、ホルモン陽性乳癌に対する抗癌剤治療の適応が見直されていることや、乳房再建が保険適応で行えるようになったことから、以前より乳房温存療法を目指した術前化学療法症例が減っており、適応患者が限られていることが研究を遅らせてしまっている原因と考える。

今後の研究の推進方策

今年度は昭和大学病院、昭和大学江東豊洲病院の2施設での症例登録および研究を実施してきたが、来年度は研究協力施設に昭和大学藤が丘病院を追加し、3施設で症例の登録および研究を遂行していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究計画当初に購入を検討していた本研究に関連する書籍を購入予定であったものが、改訂を控えていたために今年度の購入を見合わせたり、統計ソフトなどもまだ現段階では一定の症例数にも達していないために、購入を見合わせている。
研究が全体的に遅れており、症例登録数が年間の予定症例数に達していないため、研究に使用する消耗品購入の支出も予定より少なったことがあげられる

次年度使用額の使用計画

研究協力施設を増やし、登録症例数を増やしていく予定であり、研究に使用する消耗品の購入、見合わせていた書籍や統計ソフトなどの購入、学会や論文発表に必要となる英文校正などの諸費用に使用する予定である

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The application of ultrasonographic navigation with image fusion system (V-navi/ RVS) to breast surgery after neoadjuvant chemotherapy2016

    • 著者名/発表者名
      吉田 美和
    • 学会等名
      日本超音波医学会第89回学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2016-05-27 – 2016-05-29

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公開日: 2018-01-16  

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