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2015 年度 実施状況報告書

BRCA1機能不全とエストロゲンの発癌への影響

研究課題

研究課題/領域番号 15K10073
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

佐藤 工  聖マリアンナ医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30598462)

研究分担者 熊井 俊夫  聖マリアンナ医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40139671)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード乳腺外科 / BRCA1 / 腺管構造破綻 / エストロゲン
研究実績の概要

乳管上皮細胞の極性を検討する本研究の最初のステップは、乳癌摘出検体で正常乳腺組織からコラゲナーゼを用い単細胞分離を行い、Stem cell, Luminal progenitor cell, Luminal cellを表面マーカー(Aldefluor)を用いセルソーターで分離回収することである。本研究はひと手術検体を用いた実験であり、本学生命倫理委員会の承認が必要となる。このため倫理委員会に審査申請し、昨年度に承認された。審査申請中に卵巣組織を用いた類似性のある研究が以前承認されたていたため、卵巣手術検体を用い単細胞分離培養を試みた。卵巣癌手術検体を用いコラゲナーゼによる単細胞分離を行った。ROCK inhibitorにより不死化を誘導し細胞培養を試みた。ROCK inhibitorのタイトレーションを行い不死化を誘導し、細胞培養をすることはできるようになった。数継代した時点で性ホルモン受容体の発現レベルをウエスタンで確認した。しかしどの継代数でも性ホルモン受容体が陰性化してしまう現象が続いている。性ホルモン受容体を維持するためにエストロゲンの投与が必要と考え、エストロゲン投与量のタイトレーションを行っている。これにより性ホルモン受容体が陽性を維持できるようになることを期待するが、実験が思うようにいかないときのために考えてあるbioinformaticsによる解析も重要と考え、データベースの検索も同時に開始している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

倫理委員会の審査は慎重をきすため常に時間がかかる。この間を利用し、卵巣組織で同様の検討を行っている。

今後の研究の推進方策

倫理委員会の承認を得たため、今後は乳腺組織を用いた本格的な検討を行っていく。しかし卵巣組織と同様に形質転換してしまうことが予想される。乳腺組織でも形質転換をおこし実験が不可能となる場合にそなえ、bioinformaticsを用いた次の解析も進めつつある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Beyond resistance to PARP inhibition: Mechanisms and effective treatment options2015

    • 著者名/発表者名
      Anna S Sedukhina, Elayanambi Sundaramoorthy, Masaki Hara, Toshio Kumai, Ko Sato
    • 雑誌名

      Cancer Cell & Microenvironment

      巻: 2 ページ: 1-8

    • DOI

      10.14800/ccm.821

    • オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [学会発表] BRCA1 and PARP treatment: LSD1 increases PARP efficacy and NF-κB inhibition over comes resistance.2015

    • 著者名/発表者名
      佐藤工
    • 学会等名
      第38回日本分子生物学会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド(兵庫県神戸市)
    • 年月日
      2015-12-01 – 2015-12-04
    • 招待講演
  • [学会発表] Basal-like breast cancer: An improved biomarker for clinical prognosis and therapeutic2015

    • 著者名/発表者名
      佐藤工
    • 学会等名
      第74回日本癌学会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(愛知県名古屋市)
    • 年月日
      2015-10-08 – 2015-10-10

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公開日: 2017-01-06  

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