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2017 年度 研究成果報告書

乳癌術前化学療法の治療効果における局所ならびに全身性の免疫応答の意義の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 15K10077
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

今村 美智子  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (50567211)

研究分担者 三好 康雄  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50283784)
盛本 浩二  大阪女子短期大学, その他部局等, 教授 (00599996)
藤本 由希枝  兵庫医科大学, 医学部, 病院助手 (10786130)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード乳癌 / 治療効果 / 免疫応答 / サイトカイン / 腫瘍浸潤リンパ球 / 好中球・リンパ球数比
研究成果の概要

乳癌の治療効果に関与する免疫機構を局所と全身の免疫応答にて明確にする。局所の免疫応答として、術前化学療法前後のリンパ球浸潤(TIL)を分類して病理学的完全奏効(pCR)を検討した結果、治療前のTIL高値群のpCRは低値群より有意に高率であった。治療後のTIL高値群はER-/HER2-群で予後良好、ER+/HER2-群で予後不良であった。治療前のTILは効果予測因子、治療後のTILは予後因子として有用である。全身の免疫応答として、末梢血における好中球・リンパ球比に着目し、低値、高値2群に分けて無再発生存期間と全生存期間を検討した。低値群は高値群に比べ有意に良好であった。

自由記述の分野

乳腺腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

乳がんの治療前後での生体内免疫応答を局所と全身の観点から解析した。乳がん局所における免疫応答として、治療前の免疫応答に関与するリンパ球が占める割合が高い群は低い群に比べて治療効果が良好であった。また、全身性の免疫応答として、血液中の好中球/リンパ球数比にて、無増悪生存期間や全生存期間を検討した結果、比率の低い群は高い群に比べ生存期間が良好であった。リンパ球数が局所でも血液中でも多い方が治療効果が得られ、良好な予後が得られる可能性があるため、リンパ球の解析は今後の治療効果予測因子及び予後予測因子の解明に繋がり意義が高い。

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公開日: 2019-03-29   更新日: 2022-01-27  

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