バレット上皮発生率はコントロール群;94%、プランルカスト群;69%、食道腺癌発生率はコントロール群;69%、プランルカスト群;15%、いずれもプランルカスト投与で有意に抑制された。組織増殖活性はプランルカスト投与で抑制され、アポトーシス増加した。浸潤マクロファージはプランルカスト群で減少していた。 プランルカスト投与により、バレット上皮・食道腺癌の発生が抑制された。LOX阻害により消化液逆流に伴う慢性的な炎症状態を抑制することが、発癌抑制につながったと考えられる。炎症細胞の中でも特にマクロファージの浸潤が抑制されていた。マクロファージによる過剰な組織増殖刺激が発癌要因の一つと考えられた。
|