研究課題
基盤研究(C)
ラット胆管結紮への肝虚血再潅流の付加により、肝障害が重篤化し、肝組織でのRAGEの発現が亢進していたが、有意差は認めなかった。胆管結紮7日後/肝虚血再潅流モデルにTLR4阻害剤TAK242の投与を行ない、血清ALT、ASTの上昇の軽減、肝壊死面積の減少、IL-1β、IL-6の発現低下、血清HMGB1の低下を認め、肝障害が改善した。しかし、RAGEの発現減弱が認められず、ビサボロールの投与においてもRAGEの有意な発現の低下は認めなかった。更なる研究は必要であるが、TAK242を用いた肝障害に対する新規治療法の可能性が示唆された。
消化器外科