研究課題
難治性食道癌を対象にしたTCR遺伝子細胞療法とがんワクチンの複合療法のデザイン最適化を目指して、これまで実施してきた8種のデザインの異なるがんワクチン臨床試験で採取された血液検体(血清、リンパ球)を用いて、腫瘍抗原NY-ESO-1、MAGE-A4特異的抗体反応とプロテインアレイによる拡大現象を解析した。また、半定性的Tリンパ球反応解析と定量的Tリンパ球反応解析(qPCR細胞内サイトカイン測定法)を解析した。これらにより、がんワクチンの最適な治療スケジュールと併用アジュバント薬の選定を行いTCR遺伝子導入細胞療法との複合的免疫療法の臨床試験の実施計画を可能にするものである。本研究の目的は、がんワクチンのデザインとアジュバントについて比較可能な免疫応答解析を行うことで、その最適化を可能し、TCR遺伝子細胞治療との複合的治療の臨床試験の根拠を提示することである。8種のがんワクチン臨床試験に登録されがんワクチンが投与された例から採取された血液検体の血清及びリンパ球成分を収集と保管を行った。終了した臨床試験の検体を対象にして、①MAGE-A4, NY-ESO-1のがん・精巣抗原蛋白に対するELISA解析(血清)、②半定性的Tリンパ球反応解析(テトラマー法、ELISPOT法)(リンパ球)③定量的Tリンパ球反応解析(qPCR細胞内サイトカイン測定法)(リンパ球)を実施し、データを集計した。本年度は、解析データの収集が主な実績である。来年度以降で、集積データの統合的な解析を行う予定である。各がんワクチンの免疫反応に関する評価を行い、がんワクチンの最適化を行う。
2: おおむね順調に進展している
終了した臨床試験の検体を対象にして、①MAGE-A4, NY-ESO-1のがん・精巣抗原蛋白に対するELISA解析(血清)、一部検体でのタンパクアレイ解析 ②半定性的Tリンパ球反応解析(テトラマー法、ELISPOT法)(リンパ球)③定量的Tリンパ球反応解析(qPCR細胞内サイトカイン測定法)(リンパ球)を実施し、データを集積したため。
本年度は、解析データの収集が主な実績である。来年度以降で、集積データの統合的な解析を行う予定である。各がんワクチンの免疫反応に関する評価を行い、がんワクチンの最適化を行う。
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Oncol Lett
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http://www.shikuken.jp/