研究課題/領域番号 |
15K10094
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
安田 裕美 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (60586767)
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研究分担者 |
問山 裕二 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00422824)
毛利 靖彦 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70345974)
楠 正人 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50192026)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 胃癌 / リンパ節転移 / 遠隔転移 / microRNA / メチル化 |
研究実績の概要 |
本研究ではリンパ節転移の有無と関連して原発巣で異なるエピゲノム変化を同定し、それらが期待できるリンパ節転移同定マーカーであるかを検証することを目的とした。本年は胃癌症例stageIおよびstageIVの血清を用いて、転移の初期段階として知られる上皮間葉移行に深くかかわるmicroRNA(miR200 familyならびにmiR203)検討した。その結果、miR-203が転移と強く関連するmicroRNAであり、血清のmiR-203は腫瘍の進行(T因子、脈管侵襲、リンパ節転移、腹膜播種、遠隔転移)した症例程、発現レベルが低く、予後と関連があることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年は胃癌患者術前血清を用いて、リンパ節転移を含む遠隔転移に関連するmicroRNAsの検討をおこなった。 stageIおよびstageIVの血清を用いて、転移の初期段階として知られる上皮間葉移行に深くかかわるmicroRNA(miR200 familyならびにmiR203)検討した。その結果、miR-203が転移と強く関連するmicroRNAであり、血清のmiR-203は腫瘍の進行(T因子、脈管侵襲、リンパ節転移、腹膜播種、遠隔転移)した症例程、発現レベルが低く、予後と関連を認めた。 多変量解析ではmiR-203はリンパ節転移、腹膜播種、遠隔転移の独立した予測因子であり、非侵襲的な胃癌症例の転移を予測するバイオマーカーである可能性が示唆された。
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今後の研究の推進方策 |
胃癌組織ならびに血清のリンパ節手に関連メチル化DNA検索予定 ①胃癌組織中リンパ節転移関連メチル化DNAの検索 ②胃癌患者血清中リンパ節転移関連メチル化DNAの検索
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次年度使用額が生じた理由 |
研究実施経過にのっとり成果を得ることができたため残高が生じた
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次年度使用額の使用計画 |
残高は次年度の血清、組織の網羅的メチル化解析に使用する試薬の予算として使用する予定である
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