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2017 年度 実績報告書

食道癌に対するGSTP1タンパク発現を指標とした新規個別化治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K10111
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

藤原 斉  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20332950)

研究分担者 小西 博貴  京都府立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (00448739)
大辻 英吾  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20244600)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードGSTP1 / 食道癌 / 化学療法感受性 / アポトーシス
研究実績の概要

本年度は食道癌細胞株を用いてGSTP1発現変化による細胞機能変化の解析を行った。
siGSTPの導入によりGSTP発現の著明な抑制が確認され、増殖アッセイではGSTP1発現抑制によりコントロール細胞に比べて有意な増殖の抑制が確認された。またウェスタンブロット法を用いたタンパク定量では、アポトーシス関連タンパクであるcleaved caspase3やcleaved PARPなどの誘導が確認され、GSTP1発現抑制によるアポトーシス誘導が示唆された。同様にinvasion assayではGSTP1発現抑制による浸潤能の軽度抑制が確認され、細胞周期・アポトーシスアッセイでは、subG1/G0期の増加と早期アポトーシスの増加傾向が示唆されたが、有意な変化ではなかった。
抗がん剤感受性に対するGSTP1発現の効果確認を目的に、シスプラチン投与下で同様の検討を行ったが、GSTP1発現抑制によりシスプラチンに対する感受性の低下が認められた。5FU投与に関しては明らかな感受性の変化は確認されなかった。GSTP1発現抑制下では、シスプラチンによるアポトーシス誘導効果が早期・晩期共に有意に増強され、シスプラチンによるアポトーシスの増強により感受性の低下が誘導されているものと考えられた。
以前に施行した生検検体での免疫染色を用いたGSTP1発現の評価と、切除検体の永久標本を用いた発現評価の比較では、小サンプルでの検討ではあるが相関傾向が示唆され、治療前のGSTP1発現は治療選択の指標となる可能性が示唆され、これまでの免疫染色の結果を含めて論文作成・投稿中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 食道癌の予後および化学療法耐性ににおけるGSTP1の重要性2017

    • 著者名/発表者名
      荻野 真平
    • 学会等名
      日本外科学会
  • [学会発表] 食道癌の予後および化学療法耐性に対するGSTP1の重要性の検討2017

    • 著者名/発表者名
      荻野 真平
    • 学会等名
      日本癌病態治療研究会

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公開日: 2018-12-17  

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