研究課題
基盤研究(C)
上部消化管がん(食道癌,胃癌)に対し,血漿フィブリノゲン値と各臨床病理学的因子や予後の検討を行った.結果は,①血漿フィブリノーゲン値(pFib)は胃癌,食道癌において進行度を反映していた.②リンパ節転移と静脈侵襲にも相関を認めた.③食道癌ではpFibとリンパ節再発に相関を認めた.pFib高値の症例は低値の症例と比べ有意に予後不良であった.④pFibは胃癌,食道癌の独立した予後因子であった.上部消化管がんにおいて,pFibは癌の進行度を反映し,予後の予測に有用である可能性が示唆された.
消化器外科