654例の胃癌検体を集積した。 NF-κB/JNK免疫染色は抗体が入手できず 免疫染色は断念した。そこでNF-κBの活性化を惹起する慢性炎症の存在に発想を転換し、H. pyloriと予後との相関を検討したところH. pylori陽性症例において 良好な予後を示す傾向が認められた。Propensity Score Matchingにより背景のバイアスを取り除いた新たな222 例の解析セットを抽出した。Propensity Score Matchingにより、手術群ではH. pyloriによる予後の違いは見られなかったが、S-1群では明らかにH. pylori陽性 群の予後が良好であった。
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