研究課題
基盤研究(C)
食道癌多発症例やまだら食道において、食道非癌部でのLINE-1メチル化は有意に低下しており、ゲノムワイドな低メチル化が多発癌の発生に関与している可能性が示唆された。また、食道癌において各種ケモカインのメチル化異常を認めており、ゲノムワイドな低メチル化と炎症性メディエーターとの関連が支持された。FANCJ低発現の食道癌において、術後に5FU+CDDPを施行した群は手術単独群と比して有意に予後良好であった。更に、術後化学療法を行った食道癌において、FANCJ低発現群は高発現群よりも有意に予後良好であった。FANCJの発現は化学療法の効果判定として有用なマーカーとなり得ると考える。
総合生物