研究成果の概要 |
5-FUを投与した胃癌、大腸癌患者の末梢血を用い5-FU代謝関連遺伝子の遺伝子多型と副作用の関連を解析した。結果、DPYD c.496G>A, C.1905+1G>A, C.2303C>Aのいずれかを有する患者(5.3%)に有意に有害事象が発現していた。その中でも全身倦怠感の発症と有意に相関していた。さらに、MTHFRのc.1298A>Cをもつ患者(17%)は有意に好中球減少症を発症していた。今回同定した遺伝子多型を、5-FU投与前にスクリーニングすることで有害事象の発現を予測できることが示唆された。
|