根治手術や術後補助化学療法などの標準治療でも、ステージ2-3大腸癌のうち15-30%は再発するとされる。本研究では、再発・癌死リスクの高いステージ2-3症例を抽出するバイオマーカーを検索するため、マイクロアレイ、RNAシークエンス、パラフィン切片などによる複数コホートを用いた解析を行った。複数の遺伝子がステージ2-3症例の術後再発と関連していた。癌間質に発現する遺伝子(群)やタンパクが、特にステージ2の結腸癌症例において再発と関連していた。またいくつかの遺伝子はステージ3症例における癌特異的生存との関連を認めた。本研究では複数のバイオマーカー候補を同定した。さらなる検証が求められている。
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