研究課題
基盤研究(C)
移植医療は、日常的な治療方法として確立しているが、小腸移植は、他の臓器に比べて生着率・生存率が低い。虚血に弱い小腸は、保存限界時間が6から8時間と短い。摘出小腸を虚血から守り、障害を抑制するような保存技術が望まれている。我々は、一酸化炭素と酸素の混合ガスを用いた高圧ガス保存法という新たな臓器保存法を開発し、これを小腸の保存に応用した。ラット・イヌの小腸は、24時間という長期保存において、粘膜は一部剥離していたが、活発な蠕動運動が確認された。高圧ガス保存法は、管腔臓器において、臓器の大きさに関わらず、保存効果を発揮することがわかった。
臓器保存