術前放射線化学療法(CRT)施行前の進行直腸癌の生検癌組織の全エクソンシーケンスを施行した。74例の全エクソンシーケンスを施行し、5例のhypermutatorを認め、これら5例は全例効果良好群であった。Hypermutators 5例を除く69例においても、効果良好群では効果不良群に比べnon-silent mutationの数およびCD8陽性腫瘍浸潤Tリンパ球密度(TIL)が有意に多く、CRTの効果はCRT施行前の腫瘍のmutation burdenと、変異によって生じたネオ抗原を認識するTILによって規定されていることが示唆された。
|