研究課題/領域番号 |
15K10163
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
丸橋 繁 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (20362725)
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研究分担者 |
和田 浩志 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00572554)
浅岡 忠史 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60528470)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 肝再生 / シグナル伝達 / リン酸化 / コンディショナルノックアウトマウス / サイトカイン / 腫瘍増殖制御 |
研究実績の概要 |
本研究は、c-metコンディショナルノックアウトマウスを作成し、肝再生における必須サイトカイン経路(IL-6、HGF、EGFR)に関してnegative/positive challengeを行い、得られた再生肝における細胞内シグナル伝達機構を解析し、肝再生における調節分子(Regulation molecules)を同定する。さらに同定したRegulation moleculesによる肝再生制御機構を解明する事を目標としている。まず、研究に先立ち、福島県立医科大学での動物実験計画書および遺伝子組換え動物実験につき倫理委員会の承認を得た。 遺伝子組換え実験マウスは、当初NIHからの入手を予定していたが、担当施設からの推薦で、国内の施設(大阪大学、熊本大学)、あるいは海外の施設(Aachen, Germany)からの譲渡を依頼し、情報交換を行ったが、様々な理由で実現することが出来なかった。このため、米国Jackson mice社にstockされているc-met flox/floxマウスを購入し、輸入する準備を進めている。 一方、マウス70%肝切除モデル手技を安定させるため、C57BL/6Jマウスを購入し70%肝切除を実施した。当初48時間以内に死亡する例がほとんであった。このため、術後輸液、保温、栄養などに工夫を行い、肝再生実験に必要である72時間以上の生存率90%以上を達成することが出来た。 IL-6系の受容体抗体である、抗マウスIL-6R モノクローナル抗体(ラット)(MR16-1)(Immunology Letters 84(2002)231-240)を用意し、マウスに投与する準備を行った。 また、解析に際し、マウス網羅的遺伝子発現解析のマイクロアレイ・チップを福島県立医大トランスレーショナルリサーチセンターで開発し、結果を得られるよう準備を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
主任研究者の所属が変わり、新施設での研究開始となったため、倫理申請(遺伝子組換え実験、動物実験)の取得を必要となり、時間を要した。 また、実験動物の調達に関して、様々なソースからの提供をお願いしたものの実現が困難で有り、最終的には米国の会社から購入することとなった。費用面での制限も有り、新年度に動物購入を依頼することとなったが、卵子から孵化させ提供をするもので、提供まで6ヵ月以上の期間がかかるとの連絡を頂き、現在購入に向けて準備中である。 以上の理由で、研究はやや後れを取っているが、今後効率的な研究を行う事で当初の目標通りに研究が進むよう努力したい。
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今後の研究の推進方策 |
c-met flox/floxマウスおよびAlb/CreマウスをJackson mice社より購入し、交配、本研究で用いるコンディショナルノックアウトマウスを作成する。さらにIL-6Rの抗体である、MR-16投与による肝切除後肝再生の研究も並行して進め、サンプル採取、解析を行う予定である。 ネガティブ・チャレンジにはEGFRも使用し、これら3通りのシグナル伝達遮断の影響を分子生物学的および細胞内分子のリン酸化といった視点から、その制御機構を解明する。 さらに、腫瘍増殖における、細胞内シグナル伝達の影響を、肝細胞株を用いて行い、肝細胞癌特有の腫瘍増殖制御法を調査する。
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次年度使用額が生じた理由 |
遺伝子組換え実験マウスが、様々な理由で購入できなかったため
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次年度使用額の使用計画 |
28年度中に米国Jackson mice社にstockされているc-met flox/floxマウスを購入し、輸入する。
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