膵癌は予後不良の癌で、その早期診断は困難である。スクリーニング法の開発が必要である。5-aminolevrinic acid(5-ALA)は、細胞内に取り込まれると、様々なポルフィリン代謝産物を経てヘムに合成される内因性のアミノ酸であり、代謝物は尿中に排泄される。そこで、5-ALA投与後の尿中ポルフィリン代謝産物濃度を測定することでスクリーニング法としての有用性について検討した。大腸癌患者・胃癌患者・膵癌患者ともALA内服無しの状態で尿中の5-ALA濃度が高く、スクリーニングに用いることができる可能性がある。しかし、代謝産物では大腸癌のみで嘆願患者の代謝産物が増える結果であった。
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