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2016 年度 実施状況報告書

Sulfataseの胆管癌における役割の解明と治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15K10200
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

中村 育夫  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (10625312)

研究分担者 藤元 治朗  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード胆管細胞癌 / Sulfatase / 癌増殖 / EMT
研究実績の概要

最近、Sulfatase(SULF) が肝細胞癌で増殖、浸潤、Epitherial-mesenchymal transition(EMT)において重要な役割を示すことを見出した。SULF は胆管癌細胞株においても発現している。本研究はSULF の胆管癌での増殖、浸潤、EMT、アポトーシスの作用機序、癌微小環境での役割を明らかにし、SULF の胆管癌での治療応用へと展開するための研究基盤を確立することが目的である。
計画している具体的な研究項目は、①切除時の摘出標本を用いてSULF の発現と予後解析、②細胞株を用いてSULF による癌増殖、浸潤作用、アポトーシス、EMT のメカニズム解明、③SULF の癌微小環境、特に癌関連線維芽細胞と胆管癌との相互作用におけるSULF の役割の解明である。
H28年度は、臨床検体(肝内胆管癌 29例)について,Sulfatase 1(SULF1)とSulfatse 2(SULF2)の免疫染色を行い,陽性所見(染色域)からGrade1(25%未満),Grade2(25%以上50%未満),Grade3(50%以上)に分類した.SULF1とSULF2の発現と無再発生存率,累積生存率との関連についての解析が終了し、2017年7月の学会にて発表予定である(免疫染色についての実験は、ほぼ終了した)。
細胞株の実験においては、SULF1とSULF2の発現を確認できたためそのシグナルとの関係を調べる実験を開始し現在進行中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

臨床検体を用いてSULF1,SULF2の免疫染色を試みたが、良い抗体が見つからずSULFの発現を確認できなかったが、ようやく発現を確認できた。また、検体の臨床データをまとめるのに時間を要した。

今後の研究の推進方策

臨床検体で免疫染色を用いた研究については、ほぼ終了している。
今後、細胞株を用いた実験を進めてSULFと増殖能、アポトーシス、EMTとの関係を調べていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究が予定していた計画より遅れたため、平成28年度の研究費が残存した。免疫染色の抗体の不具合により発現の確認に時間を要した。臨床データをまとめることに時間を要した。

次年度使用額の使用計画

平成28年度分の未使用分は細胞株を用いた研究に使用し、さらに平成29年度の研究を行っていく予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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