研究課題/領域番号 |
15K10215
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
小谷 恭弘 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (90534678)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | Ex-vivo perfusion |
研究実績の概要 |
当該年度の当初の予定としては、前年に引き続き動物を用いた実験を遂行することを予定していた。具体的には、次のような計画であった。呼吸停止モデルを用いて心停止を得たブタを30分間常温虚血に置き、その後、心臓を調節再還流することで蘇生する。蘇生した心臓の心機能の回復の程度は不明であるため、心機能の評価を行う。心機能の評価として、左室機能は、左室内に挿入したバルーンを用いて圧容量曲線から心機能の指標であるEmaxを算出する。また、心臓移植において、その重要さから注目されている右室機能について、スワンガンツカテーテルを用いて心拍出量を測定する。これらの評価により、呼吸停止とそれに引き続いて起こる常温虚血が、蘇生後の心機能にどの程度影響するかが分かり、心停止ドナーからの心臓移植が実現可能かどうかを予測することができる。 以上のような計画であったが、当該年度においては、当診療科の科長の早期退職により研究者の確保が困難となり、研究の遂行が困難であった。 具体的には研究者の不足により、動物を用いた実験を遂行することが不可能であった。そのため、実験器具の購入、設備の充実を図り、Dry runを行うことで、動物実験が早期に再開できるよう準備を進めた。 Dry runにおいては、動物の心臓を用いることはできなかったが、代替にエラスティックバルーンを用いて、実際に心臓を還流するようなモデルを作成し、還流法の確認とその手技の向上を得た。 研究者を公募し、次年度からの動物実験遂行のために確保を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当科科長の予期せぬ早期退職により研究者の確保が困難となり動物実験の遂行が不可能となったため。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り動物実験を行い、その結果に基づいて成果を学会、論文で報告する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当科科長の予期せぬ早期退職により研究者の確保が困難となり動物実験の遂行が不可能であったため。
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次年度使用額の使用計画 |
引き続き、当初の計画に基づいて動物実験を遂行し、その成果を学会及び誌上発表する。
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