研究課題/領域番号 |
15K10221
|
研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
金子 政弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40433346)
|
研究分担者 |
岡村 吉隆 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (80245076)
打田 俊司 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (10246556) [辞退]
本田 賢太朗 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (60508018)
湯崎 充 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (80405448)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 心不全 / 幹細胞治療 / 間葉系幹細胞 / HMGB1 |
研究実績の概要 |
平成27年度の研究計画においては、ラットからの骨髄間葉系幹細胞(MSC)採取法とその継代培養法の確立とHMGB1蛋白過剰発現株の確立を目指していた。本研究の実験モデルが自家骨髄由来間葉系幹細胞移植モデルであるため、ラットは近交配系ラットであるLewis系ラットを使用した。イソフルレン吸入麻酔下でラットを頸椎脱臼させて安楽死させた。速やかに腓骨および脛骨を採取し清潔下で骨髄を採取した。遠心分離によって線維組織成分と分離させた細胞成分をminimum essential medium(MEM)αに混合し、それをフラスコ内に播種し、継代培養を繰り返したところ、線維芽細胞様の紡錘形細胞の増殖が観察された。上記の方法によって採取できた細胞がMSCであるかどうかを確認するためには、これらの細胞が多分化能、特に骨細胞分化能・脂肪細胞分化能を証明しなければならないため、それそれの細胞への分化誘導培地を準備し、上記細胞を、それぞれの分化誘導培地下で培養した。骨への分化を確認するためにはAlkaline phospatase染色を、脂肪への分化を確認するためにはOil red O染色を行わなければいけないが、現在骨および脂肪への分化誘導の確認中である。本年度中に上記の初代培養法により獲得できたMSCにHMGB1発現プラスミドを遺伝子導入して、HMGB1過剰発現株の確立を目標としていたが、それに関しては現在遂行中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
MSCの初期培養法および継代培養法の確立に難渋している。
|
今後の研究の推進方策 |
他の研究施設で確立された方法を試行しているが、その他の液体培地やサプリメントを試行する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
実験の進行が遅れており、当該年度に目標としていた実験が行われなかったものがあるため。
|
次年度使用額の使用計画 |
MSCの初期培養法と継代培養法の確立に別の培地や別種のラットの使用を考慮し、また実際に試行する予定である。
|