研究成果の概要 |
ファロー四徴症(TOF)患者手術により摘出される胸腺組織より線維芽細胞を分別培養し、それを用いてiPS細胞誘導を試みた。何種類かの誘導法を用いて施行したが、誘導効率はどれも高く、十分量のiPS細胞コロニーの形成を確認した。山中4因子OSKM(Oct3/4,SOX2,Klf4,L-Myc)以外にも、Jarid2, Prdm14, Sall4a, Essrb1も組み合わせて導入を行ったが、有意な差異は認めなかった。得られたiPS細胞を用いて心筋細胞群誘導も施行したが、高効率に心筋細胞群に誘導された。得られた心筋細胞群にTOF特異的な遺伝子変異等の異常は現在までのところ見つかっていない。
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