研究課題/領域番号 |
15K10240
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
児玉 章朗 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (10528748)
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研究分担者 |
成田 裕司 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (00528739) [辞退]
古森 公浩 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40225587)
前川 卓史 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (70732684)
坂野 比呂志 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (80584721)
田畑 光紀 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (20725832)
杉本 昌之 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (00447814)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 閉塞性動脈硬化症 / 内膜肥厚 / 静脈グラフト |
研究実績の概要 |
閉塞性動脈硬化症(ASO)は高齢化や食生活の欧米化により増加の一途をたどっている。手術手技,治療用デバイス,薬剤の進歩により血管内治療(経皮的血管形成術・ステント留置術)や外科的バイパス術の早期治療成績は向上している。しかし中長期成績を妨げる術後の新生内膜肥厚による再狭窄・閉塞は未だ解決されておらず,大きな問題となっている.本研究は血行再建術後に生じる血管内膜肥厚に対する有効な制御手法を開発することであり,長期的には臨床上に問題となる静脈グラフト晩期閉塞,血管内治療後の再狭窄の予防および長期開存成績の向上へと寄与することを目標としている。 Clopidogrelおよび Prasugrelは抗血小板薬として冠動脈疾患,脳血管障害に使用されてきたが,静脈グラフトにおける作用は解明されていない.同時に分子生物学的手法を用いて,内膜肥厚に関連する各種分子(IL-6, TNFアルファ,NF-kベータ,VCAM-1,COX2,eNOS など)の血管壁での経時的活性・発現レベルへの効果の検証を行うことを目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
モデルウサギの作成技術について慣熟するとともにClopidogrelおよび Prasugrelの経口投与が及ぼす全身的影響を評価し,至適投与量.投与法の検討を行っている.またウサギから採取した異常血流静脈グラフトを採取し,標本を作製している.モデルウサギでの実験系の確立・慣熟に時間を要しており,ステント留置モデルに対する再狭窄抑制効果に関する検討については開始されていない。
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今後の研究の推進方策 |
(今年度の推進方策)本年度はウサギモデルの作成といった実験系をまず確立した.至適な薬剤投与法に関して検討している.今後は実験系の更なる安定運用に引き続き努めることで,検体数を増やし免疫組織学的手法も用いた静脈グラフト内の内膜肥厚抑制効果の検討に着手する。 (次年度の研究費の使用計画)今年度に引き続き,実験のための動物(日本白色ウサギ)の購入,実験・動物手術に必要な試薬・薬剤の購入,施設管理料,免疫組織染色に必要な抗体・試薬の購入,さらには研究成果を学会発表するための旅費が必要となる.さらには薬剤慢性投与による静脈グラフト内皮機能改善効果を検討するためにisometric tensionの計測が必要となるが,その実験器具,試薬の購入費・維持費用が必要となる。
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