研究成果の概要 |
大動脈瘤は慢性炎症による壁脆弱化のため大動脈の一部が拡張して破裂に至る疾患であり。一方で硫化水素は細胞保護作用や抗炎症作用等を有する生体内の生理活性ガスとして注目されている。本研究によって、ヒト腹部大動脈瘤の病態に内因性H2Sは関与しておらず、外因性H2Sドナー(DATS)の刺激により腹部大動脈瘤の病態におけるIL-6系シグナル、MMP-9の抑制効果はなく、MMP-9活性は上昇を認めた。当初の予想に反して, 外因性H2S donor ,Diallyl trisulfide(DATS)には、MMP-9の産生促進効果がある可能性が示唆された。
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