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2016 年度 実施状況報告書

肺癌におけるAMF及びそのシグナル伝達系に関与する周辺タンパク質の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15K10270
研究機関自治医科大学

研究代表者

坪地 宏嘉  自治医科大学, 医学部, 准教授 (50406055)

研究分担者 遠藤 俊輔  自治医科大学, 医学部, 教授 (10245037)
遠藤 哲哉  自治医科大学, 医学部, 助教 (50528601)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード肺癌 / AKT遺伝子 / 自立型細胞運動刺激因子 / 上皮成長因子受容体
研究実績の概要

肺癌の切除標本を用い、27年度に開始したAktの染色に加え、その周辺蛋白であるS-phase kinase-associated protein 2 (Skp2)、 Pirh2(p53-inducible protein with RING-H2 domain)、KPC(Kip1 ubiquitylation-promoting complex)と分解ターゲットであるp27の発現を検討した。その結果、Skp2は59%、Pirh2は68%、KPCは59%、p27は89%の検体において発現が認められた。組織型別の検討では、Skp2は扁平上皮癌では83%、小細胞癌72%と高頻度に発現が認められたが、腺癌における発現は37%にとどまっていた。KPCは、腺癌で59%、扁平上皮癌では76%の発現であったのに対し、小細胞癌では39%の発現率であった。Pirh2の発現は、腺癌83%、扁平上皮癌73%、小細胞癌28%であった。p27の核における発現は、腺癌85%、扁平上皮癌79%、小細胞癌94%であった。核においてp27陽性の群における細胞質のp27陽性率は、腺癌7.3%、扁平上皮癌13.3%、小細胞癌5.6%であった。臨床病理学的因子との関連については、p27の発現はリンパ節転移と有意な相関があった。また、Pirh2は病理病期が進行した症例ほど発現が高度であった。予後との相関については、Pirh2の発現スコアが高度の群において予後不良であったが、他の因子に関しては予後との有意な相関は認めなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

肺癌におけるAkt及びEGFRの発現に関しては順調に解析が進んでいる。症例をさらに増やしつつ、臨床病理学的各因子との相関についても検討を進めている。

今後の研究の推進方策

今後はさらに症例を蓄積し、Aktに関する解析を一層推進するとともに、細胞及び切除検体を用いてAMF及びAMF受容体の系についても検討を進める。

次年度使用額が生じた理由

実験機器、試薬などについては既存のものを使用することができた。

次年度使用額の使用計画

実験機器、試薬などの消耗品、および実験助手の人件費に充当させる予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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