研究課題
本研究に関しては、東邦大学医学部倫理委員会へ研究計画書を提出し、承認を得た(東邦大学 平成25年9月3日課題番号25047「テーラーメイド医療を目指した原発性肺癌に対する遺伝子解析」、平成28年1月15日課題番号27085「肺腺癌に対する病理組織学的および分子生物学的予後因子の解析」)。腫瘍径2cm以下の小型肺腺癌手術症例を対象とし、臨床データをレトロスペクティブに集積し、病理組織では、腺癌の各コンポーネントの面積比率を測定し、CT所見と比較検討した。結果は、CTにおけるGGO比率と病理組織での置換型成分の比率は弱い相関を示し、CTですりガラス型陰影でも病理組織で浸潤成分を含む症例がみられ、必ずしもGGO成分が置換型成分に一致しないため、GGO主体の病変でも縮小手術は慎重に検討する方が望ましいと考えられた。学会発表として「肺の高悪性度神経内分泌腫瘍をめぐる諸問題-細胞診と外科治療の接点」を第52回日本臨床細胞学会秋季大会シンポジウムで報告し、「肺大細胞神経内分泌癌切除例におけるSSTRの発現の検討 ―免疫組織化学染色を用いた肺腺癌との比較検討―」を第57回日本肺癌学会総会で発表、「Prediction of Potential Biomarkers for Personalized Treatment in Pulmonary Large-Cell Neuroendocrine Carcinoma」、「Surgical Treatment for Neuroendocrine Tumors other than SCLC」、を第18回世界肺癌学会で発表した。論文として、原著論文6編、症例報告5編がacceptされ、acknowledgementに本研究費のサポートを受けた趣旨を記載した。
すべて 2017
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 3件)
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