研究課題
前年度のヘリコプター内の周波数解析に引き続き、血栓の振動による溶解実験を開始した。この間、脳塞栓症の超急性期rt-PA静注療法による血栓溶解状況のデータを集積している。実験系では、血栓はフィブリノーゲン溶液とトロンビン液による擬似血栓を使用。トロンビン溶液、フィブリノーゲン液、寒天液の比率と濃度を調整し、本実験系に使用可能な擬似血栓を作成した。振動による血栓溶解の程度を判定する予備実験を繰り返し、rt-PA投与下、振動発生装置による振動強度、周波数による血栓溶解実験へ移行準備中である。
3: やや遅れている
擬似血栓を使用した実験系は、本実験系のような振動に対する溶解状態判定方法は確立されていないため、安定した実験系を作るまでに時間を要した。
振動のデータと擬似血栓による血栓溶解評価の実験系の確立まで到達しており、今後は、rt-PA投与下、振動装置使用による振動強度、周波数を変数とした解析を進める。
本研究では、振動強度、周波数をコントロール出来る振動発生装置の導入が最終的には必要であるが、研究進行の遅れから、振動発生装置の導入が平成29年度へ繰り越されたため。平成29年度に振動発生装置を使用するので、本予算は予定通り使用される。
平成29年度に、振動による血栓溶解の本実験が遂行される。平成28年度までの、振動強度、振動性質データと、基礎実験系の確立を本実験に適用する。
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